栗原市有壁地区にある、旧奥州街道有壁宿の宿場町を散策するツアー。4回目のツアーを開催しました。今回のお客様は仙台方面の方を中心に11名の方が参加下さいました。
有壁宿には本陣の建物が残っていますが、旧奥州街道にある82の宿場のうち、本陣が残っているのは有壁宿だけになります。普段は非公開の本陣では、地域の方が風通しとして本陣の清掃活動を行っていますが、今回のツアーではお掃除のお手伝いということで実際に本陣に入って清掃活動と見学をして頂きました。
まずは宿場町を散策します。今回のガイドも元有壁地区地域おこし協力隊で有壁が大好きな佐々木好花さん、アシスタントは地元出身の佐々木伸次さんです。有壁駅に集合した後、宿場町の南側の入り口になる、南柵から宿場町を散策します。ガイドの好花さんや伸次さんからは有壁宿についての話を伺います。今では昔ながらの建物はなく現代の建物になっていますが、敷地の間口は狭く、歴史を感じさせます。また、昔ながらの屋号が残り、それぞれのお宅の屋号やどんな商売をしていたところなのか解説があり、想像を掻き立てながら見学しました。
宿場町の中ほどにある本陣に到着すると早速中に入ってお掃除が始まります。窓拭き、掃除機、庭の掃き掃除と皆さんに分担して頂きます。参加者からは「文化財の掃除体験が出来るなんて貴重だ」と言った感想も聞かれました。掃除の後は本陣の中を見学して解説もして頂けました。その後は地域の方と一緒に休息しながら歓談となりました。普段は中に入れないだけに貴重な体験となったようです。
本陣を後にして宿場町を歩きながら北柵の近くにある観音寺へ向かいます。西暦807年に坂上田村麻呂が観音寺の前身となる護国寺を建立したのが始まりです。この日は本堂の奥にある「水月堂」と呼ばれる観音堂まで登っていきました。有壁の街を見下ろすロケーションで、この日は天気も良かったのですが、木々の成長が早く、景色よりも観音堂の雰囲気を味わって頂きました。
ツアーのゴールは萩野公民館、ちょっと暑いお天気でしたが、皆さん最後まで元気に歩いて頂きました。これからも有壁を訪ねてもらえるようにツアーを計画していきたいと思います。また、有壁の宿場町がもっと賑わってくれることを期待しています。
Comments